LOVEウォーズ大作戦
長く苦しい戦いに終止符が打たれて、早3ヶ月。
戦いで負った傷もみんな治った。
平和な日々、グランバニア国王シールンは王妃ビアンカとともに国内外、誰からも愛される統治者だった。
誰もが二人を、天が遣わした聖人と信じて疑わなかった。
だが、二人は王と王妃である前に夫婦であり、そして男と女だ。
夜の生活だってちゃんとある。
「ねえねえ、今夜のは、ちょっと違うのにしない?」
ビアンカが言う。
「どうするの?」
「勝負するの。つまり・・・その・・・相手を限界にさせた方の勝ち。負けた方は、勝ったほうの言うことなんでも聞くってのはどう?」
「おもしろい、受けてたつぞ。でもさ、1回勝負で終わりじゃ面白くないから、うーんと、2本先取したら勝ちってことにしようよ」
「わかったわ。負っけないぞ〜!」
「よーし、男の意地にかけて勝ってみせるぜ!」
二人は下着一枚になった。
「レディースアンドジェントルメン!これより第1回グランバニア王国チキチキなんでも言うこと聞かせられる権争奪LOVEウォーズ、時間無制限3本勝負を行います!」
リングアナウンサーのまねをするシールンにビアンカは大笑いだ。
「あはははは、おかし〜!誰も見てないのにレディースアンドジェントルメンだなんて!それに、チキチキってなによ、チキチキって!」
「語感がいいから入れてるの!え〜、赤コーナー、グランバニア王妃、人呼んで天空の花嫁〜!ビアンカ=グランバニア〜!」
「いえ〜い!」
ビアンカも乗ってきた。
「じゃ今度はあたしが言うね。ひが〜し〜!横綱、シールン山〜、シールン山〜!」
ズドドドッ!シールンは思わずズッコケた。
「あら?間違えちゃった?」
「あのなあ、なんのスポーツだよ、なんの!」
「えへへへ・・・」
ビアンカは照れ笑いを浮かべた。
「じゃ、ゴング鳴らす?」
2、3秒、二人は見つめ会った。
「カ〜ン!」
二人は同時に言うと、唇を重ねあった。挨拶代わりでもあり、力比べの代わりでもある。
二人はよだれを垂らしあいながら舌を動かし続けた。
(作者より)
リレー小説、ということで続きは皆さんに書いていただきたいと思います。基本的にボツはありません。出来る限り紹介していこうと思います。
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