名雪17歳

 夜・・・。
「んっ、あ・・・あああ・・・」
 わたし、何でこんな事してるんだろう・・・夜中にトイレで・・・
「いいっ、いいよ・・・」
 わたし、いつもこんなことしてるわけじゃない。なのに・・・祐一と初めて結ばれてから・・・なんかおかしい。
 わたし、こんなにHな女の子じゃなかったのに・・・時々、祐一とこんなことがしたくてたまらなくなる。でも、恥ずかしくてわたしからは言えない。それで、一人で・・・。
 初めてこんなことをしたのは、確か中学一年のとき。でも、一人遊びを夢の中までしちゃって、おねしょまでしちゃった。
 わたし、小学6年までおねしょが治らなくて、月に三、四度は布団を濡らしてしまった。
 小学校、中学と、修学旅行はおねしょしないか不安で、ほとんど楽しめなかった。楽しめたのは最終日くらいだった。日程が終わったら、もう後は帰るだけだから。 結局、大丈夫だったけど。
 不安で眠れないんじゃないかな、と思っていたけど、消灯前にあっさり熟睡してしまった。そのせいで、修学旅行の夜の消灯後によくある、普段できない好きな人の話とか、Hな話とかができなかったのが残念だった。
「名雪、すぐ寝ちゃうんだもん・・・好きな人の話、聞きたかったのに」
 翌朝、同室の友達に言われてしまった。ごめん、みんな。
 治ったと思ったら、思い出したようにまたおねしょして、それが中学3年まで続いた。

「祐一・・・いいよぉ・・・気持ちいい・・・」
 クリトリスを、尿道口を、膣を指で攻める。変な感触、でも気持ちいい。蜜が溢れ出て止まらない。動きを強めたり弱めたりして、快感の波を楽しんだ。
 胸にも手を延ばし、ぎゅっ、ぎゅっと少し強めに揉む。ちょっと痛いけど、これもすごくいい。全身が快感でいっぱいになる。
「ああん、ああ、ううん・・・・もう、だめだめぇ・・・」
 そろそろ限界が近くなってきた。高まりが押し寄せてくる。
「ああっ・・・!」
 弾けるような感覚の後、おしっこがもれてしまった。じょろじょろと、卑猥な水音がひびく。
「ああ・・・わたし、おもらししちゃったぁ・・・祐一・・・ごめんなさぁい・・・え?いいの?おしっこかけて?・・・じゃあ、かけてあげる・・・名雪のおしっこシャワー・・・」
 なんだか暖かくなってくる。祐一、大好きだよ・・・。
「ああ・・・祐一・・・あったかいよぉ・・・お股がじゅわあっとして・・・気持ちいいよぉ」

 ん・・・わたしは目を醒ました。
 ・・・なんだろう・・・この生暖かい感触は・・・
 布団を剥いでみる。すると・・・
「えっ・・・うそ・・・!?」
 布団に大きな染みができていた。しかも、まだできてそんなに時間が経っていないようで、生暖かった。パジャマのズボンも、パンティもぐっしょり・・・。
 ひょっとして、夢の中でまた・・・しちゃったの・・・?
「やだ・・・やだよそんな・・・」
 高校生にもなっておねしょしちゃったなんて・・・もう大丈夫だって思ってたのに・・・。
 もし祐一にバレたら・・・。
 良くても・・・。
「このことは黙ってやるよ。その代わり何でも言う事聞けよ。今日から俺の奴隷になってもらうからな。もし逆らってみろ、学校中の有名人にしてやるよ」
 悪ければ・・・。
「恥ずかしいったらありゃしねえよ!おねしょするいとこなんかと一緒に暮らしてたらこっちまで笑い者だぜ。もうお前なんか彼女でもなんでもない!こっちから出てってやるよ!」
 やだよぉ・・・そんなのやだ・・・せっかく恋人同士になれたのに・・・なんとかしなくちゃ・・・。
 ・・・とにかく、乾かさなくちゃ。ドライヤ−取ってこよう・・・
 わたしは部屋を出た。祐一や真琴は寝てるかな。二人を起こさないようにしなくちゃ。
 音を立てないように、わたしは階段を降りた。濡れたパンティが肌に張り付いて気持ち悪い。そして、トイレの前にさしかかったとき・・・
 ドン!何かにぶつかった。
「いてて・・・?名雪?」
「あ、祐一?ごめんね」
 電気をつけると、目の前に祐一が立っていた。
「トイレか?」
「う、うん、そうそう」
「そっか・・・俺も・・・ん?なんだその染み・・・」
 ああっ!濡れたままの、おねしょパジャマ・・・見られちゃった・・・
「えっ、その、あの・・・」
「名雪・・・お前・・・」
「あ・・・いや・・・ち・・違うの・・・これは・・・」
「まさか・・・お前・・・」
「い、いや・・・やあっ!!」
 わたしは泣きながら、きびすを返した。
 ・・・もうだめ・・・嫌われちゃう・・・逃げ出そうとした時、肩をつかまれた。
「待てよ!」
「わたし・・・わたし・・・ううっ・・・うわあああん・・・」
 わたしはしゃがみ込むと、子供のように泣き出してしまった。祐一は何も言わない。
「うええっ・・・やだ、やだよぉ・・・」
 わたしは泣き続ける。恥ずかしくて、情けなくて、悲しくて。
「ぐすっ、ぐすっ・・・ねえ、祐一・・・」 
 わたしは恐る恐る顔を上げて、しゃくりあげながら言った。
「お願い・・・ぐすっ・・・誰にも言わないで・・・何でも言うこと聞くから・・・」
「名雪・・・」
「もうイチゴサンデーなんていらないよぉ・・・どんなひどいことされたっていらないから・・・」
「もういい、もう言うな・・・」
 えっ?祐一?
「やっちゃったのか?その・・・おねしょ?」
 遠慮がちに祐一が聞いてくる。
「・・・・・・・・・・うん」
 わたしは少し間を置いて答えた。
「じゃ、洗わないとな。風呂場行こう」
「うん・・・」
 わたしは祐一にうながされて風呂場に向かった。

 パジャマのズボンとパンティを軽く洗ったあと、ドライヤーを持って部屋に戻った。祐一と一緒に。
 ノーパンで歩くのはスースーしてて心もとない。でも、濡れたパンティとパジャマをはくわけにはいかないから我慢。
 部屋に戻ってからパンティとパジャマをドライヤーで乾かし、布団も乾かした。
「乾いたか?」
「うん・・・」
 わたしは恥ずかしそうに答えた。おねしょの後始末を見られるのは、やっぱり恥ずかしい。
 乾かしたパンティをはき、パジャマのズボンをはいた。
「ねえ、祐一・・・」
「ん?」
 わたしたちはベッドに並んで座った。
「わたしのこと、嫌いになった?」
「なんで?」
「こんな、おねしょする女の子なんて・・・嫌いだよね?」
「ううん、その逆」
「えっ?」
 逆・・・?どうして・・・?
「男ってさ、女の子がおもらしするの、基本的に好きだと思うんだよな?」
「そうなの?」
「なんかさ、かわいい・・・って言うと、本人に悪いんだけど。それに、守ってあげたくなる・・・そんな感じがしてくるんだよな」
 祐一・・・こんなわたしをかわいいって・・・
「じゃあ、わたしのこと・・・」
「ああ、今まで以上に好きだよ。大丈夫、誰にも言わないから」
 祐一・・・そんなに優しいなんて・・・
「ごめんね・・・疑ったりして」
「どうして?」
「黙ってやるから言う事聞け、って言うんじゃないかって・・・」
「そりゃひどいな」
「ごめんなさい・・・」
 今度はうれしくて、わたしはまた泣き出してしまった。祐一は優しく抱きしめてくれる。
「これからも、そばにずっといてくれる?」
「ああ、ずっとな・・・」
 わたしは祐一と、軽いキスをした。
「一緒に寝ようか?」
「うん・・・」
 二人でベッドに入った。祐一、すごくあったかい・・・。
「ほんとに誰にも言わないでくれる?」
 わたしは祐一にしがみついて聞いた。
「当たり前だろ」
「ほんとに?」
「ほんと」
「ほんとにほんと?」
「ほんとにほんと」
「ほんとにほんとにほんと?」
「ほんとにほんとに・・・って、くどいぞ!まったく、サファリパ−クじゃあるまいし!」
「サファリパ−ク?何それ?」
「あ、すまん、こっちの人間にはわからないギャグだな。サファリパ−クのCMの歌なんだけど」
 あ、そっか、祐一、わたしを笑わせて、元気づけようとしてくれたんだね。ありがと、祐一。
「そんなに不安?」
 祐一が聞いてくる。
「・・・・・・」
 わたしは答えられない。不安だって言ったら、祐一、怒るよね。
「じゃあさ、パジャマ脱いで」
「え?う、うん・・・」
 ああ、やっぱり・・・でも、これで黙っててくれるなら・・・。
 わたしは起き上がると、パジャマを脱ぎ始めた。
「脱いだよ」
 私は下着姿になった。
「いいよ・・・祐一・・・」
 すると、祐一もパジャマを脱ぎ、パンツも脱いだ。
 私の目の前に、大きい『棒』がそそり立っていた。見るのは一度や二度じゃないけど、こんな太いものが私の中に入るなんて、まだ信じられない。
 わたしは覚悟を決めて目を閉じた。けど、祐一は何もしてこない。
「祐一・・・いいよ・・」
 それでも何もしてこない。
「・・・はあ・・・はあ・・・」
 かすかな息遣いが聞こえる。わたしは目を開けた。
「え?祐一・・・?」
 祐一が自分の『棒』をこすっていた。ひょっとして・・・一人Hしてるの・・・?
「うっ、出るっ・・・んんっ・・・!」
 『棒』から白い液が飛び散った。
「あっ、俺もおねしょしちゃった」
 祐一・・・どうして・・・?
「これでプラスマイナスゼロだな」
 祐一・・・私のためにわざとやってくれたんだ・・・感激しちゃうよ・・・。
「ありがと・・・祐一って優しいね・・・でも、わたしって、そんなに魅力あるの?一人Hができるくらいに」
「ああ、すごいセクシーだよ」
 うにゅう・・・そんなにはっきり言われると恥ずかしいよぉ・・・でも・・・なんか・・・ うれしいな・・・
「ねえ、いいよ・・・祐一がしたいんだったら・・・わたし、祐一のこと、好きだもん・・・」
 ・・・あれ?わたし、何言ってるのかな?
「いいのか?」
「うん・・・」
 ・・・わたし・・・祐一が好きだもん・・・祐一ならいい・・・
 わたしはブラジャーをはずし、パンティを脱いで、丸裸になった。
「ん・・・んっ・・・ああん・・・」
 祐一がわたしの胸を優しく揉んでくれる。ちゅっちゅっと、音を立てて乳首を吸う。揉まれて吸われて、乳首は固く尖った。
「おやおや、またおねしょしちゃったのかな?」
「うにゅう・・・違うもん・・・」
 わたしのあそこはぐっしょり濡れていた。真っ赤になってジンジンしてて、すっかり準備OKになっている。早く、早くしてほしい・・・。
「そろそろいいか?」
「うん・・・いいよ・・・」
 祐一はわたしのあそこに『棒』をあてがった。
「ああっ・・・祐一・・・入ってくるよぉ・・・」
 ずぷっ、ずぷぷっ・・・ずぽぽぽぽっ・・・
 祐一の『棒』が中をかきわけて入ってくる。気持ちいい・・・祐一からの愛が伝わってくるみたい・・・
「動かすよ・・・」
「んわあああっ・・・!」
 ずぼっ、ずぼっ、ぐちょっ、ぐちゅちゅ・・・
 中でこすれて気持ちいい・・・。大好きな人と愛しあうって、こんなに気持ちいいんだ・・・もっと、もっとしてほしい・・・。
 そんな思いに答えるように、中で『棒』が暴れている。痺れるような感覚・・・気持ちいい。奥まで『棒』が届いてくる。
「名雪・・・キス・・・」
「ん・・・うふうっ」
 ぴちゃぴちゃと、音を立てて舌を絡める。よだれが幾筋も口から流れる。
「ううっ、俺、もう・・・」
「いいよっ、そのまま・・・あっ、ああ、んあああっ!!」
 大きい波が押し寄せてきた。頭の中が白くなるのを感じながら、わたしたちは果てた。

「あ、またやっちゃった」
 布団には直径10センチほどのしみができていた。イッたときに、もらしちゃったみたい。
「ダブルおねしょだな」
「変な言い方〜」
「え〜?そうかな?」
 わたしたちは笑った。
「祐一・・・好き・・・好き・・・大好き・・・」
「名雪・・・好きだよ」
 布団を再び乾かして、わたしたちは固く抱き合ったまま寝た。 
 すごく幸せ・・・。

 翌日、学校帰り。今日は部の練習も休みだ。
 祐一と二人で、商店街を歩いている。
「秋子さん、やっぱり気付いてたみたいだよ」
「え゛っ!?」
 うにゅう・・・やっぱりバレてたんだぁ・・・
「『このことは秘密にしてね』って言われたよ。『もちろんです』って答えたから、安心しなよ」
「うにゅう・・・」
「それと、『怒らないでやってください』って言っておいたから」
 ・・・怒られなくたって、恥ずかしいよ・・・
「あ、そうだ、真琴は大丈夫かな・・・?」
 真琴は多分知らないと思うけど・・・心配。
「大丈夫、バレる心配はない。仮にバレたって、もし人に話したら、容赦なくぶん殴ってやる。歯の1本や2本は覚悟してもらわないとな」
「ええっ!?何もそこまで・・・」
「名雪に対する裏切りだ、それぐらいの制裁は当然だ」
「よくわかったから、あんまり手荒なことはしないでね」
 拳をにぎりしめた祐一をなだめる。わたしを思ってくれるのはうれしいけど・・・。

 買い物をしたり、喫茶店に寄ったりと、放課後デートを楽しんだ。
「じゃあ、そろそろ帰ろう」
「そうだな」
 わたしたちは帰路についた。
「名雪、お前って意外に大胆だな」
「うん・・・」
 いつのまにか、わたしは祐一としっかり腕を組んでいた。おねしょしちゃったけど、おかげで祐一とぐっと近付けた。
「また、おねしょしちゃったらどうしよう・・・」
「大丈夫大丈夫、笑わないよ。俺が後始末してやるから」
 祐一・・・大好き。
「あっ、しまった!忘れてた」
 あれ?祐一、どうしたのかな?何か買い忘れたのかな?
「名雪、おしめ買わないでいいのか〜」
「あ〜っ、ひど〜い!」
 うにゅう〜・・・やっぱり祐一、いじわるだぁ・・・
「パンパースなゆちゃ〜ん」
「ばかばかばか〜!!きら〜い!」
 子供のようにじゃれあうわたしたちを、夕陽が優しく照らしていた。

 祐一、大好き!!

 おしまい



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