夏の日に君と・・・

 彼の名前は国崎栄一。高校2年生。私立きらめき高校水泳部所属。同期に、超高校級水泳選手として名高い、清川望がいる。
 彼女とたまにデートはするが、まだ友達以上恋人未満、という関係だ。
 さて、待ちに待った夏休みがやってきた。
 今日は部の練習も休み。栄一と望は海水浴場にやってきた。
「ヨーイ、スタート!」
 二人は沖の無人島目指して競泳を始めた。しかし、望は女の子とはいっても、いうまでもなく泳ぎは速い。だいぶ力はついてきたとはいえ、高校から始めた栄一とは勝負になるはずもない。どんどん離される。
 ・・・はあ、はあ、やっぱり清川さんは速いなあ・・・
 結局、約100メートルもの差をつけられ、無人島に泳ぎついた。
「はあ、はあ、はあ・・・くたびれた・・・」
「なんだあ、だらしないぞ。こんなに差をつけられるなんて」
 先に着いた望が笑っている。あれだけ長い距離を泳いできたのに、息が乱れている様子はない。
「やっぱり清川さんにはかなわないや・・・」
「そんなことじゃ、女の子にもてないぞ」
「ははっ、面目ないな」
 二人は笑った。
「疲れちゃったね、少し休もうか」
「うん、そうだな」
 二人は並んで岩場に座った。ふと見上げると、空はどんよりと曇っている。
「なんか一雨きそうだなあ」
「そうね」
 次の瞬間、ポツポツと降り出したかと思うと、あっというまに物凄い降りになった。
「きゃっ、何これー!すごい雨ー!」
「向こうに洞穴があるよ、あそこに入ろう」
 あわてて二人は近くの小さな洞穴に入った。海の浸食で自然に削られてできた穴のようだ。
「ふ〜っ、ここなら大丈夫・・・」
 栄一が息をついたとき、空に閃光が走った。
 ゴロゴロゴロ〜ッ!!
「きゃーっ!!」
 いきなり望は、栄一に抱きついた。やわらかい胸の感触が、腕に直に伝わってくる。
「ど、どうしたの?」
「わ、私・・・雷が苦手なの・・・」
 いつのまにか、望はしっかりと栄一の背中に手を回し、彼の左太股にまたがっていた。そんな格好のまま、抱きついて離れない。
「こ、怖いよう・・・」
 ・・・あの清川さんが、こんなに怖がっているなんて・・・
 ガラガラガラガガ〜ン!!!
 特大の一発が落ちた。望の悲鳴は、雷鳴にかき消された。
 ・・・あ〜びっくりした・・・ん?なんか太股のあたりが、生温かい・・・?
「ひぐっ・・・うっ・・・ううっ・・・」
 望が泣いている。
「雷・・・おさまったみたいだよ。もう大丈夫だから」
 そう言いつつ、太股の変な温もりが気になって目を向けると・・・
「えっ?濡れてる・・・?」
 左太股はぐっしょり濡れていた。潮のにおいが鼻をついた。
 ・・・まさか・・・雷にびっくりして・・・やっちゃったの・・・?
「いや・・・やだよお・・・うえっ、ぐすっ・・・」
 望は手で顔を覆って泣いている。
「清川さん・・・」
「やだ・・・やだあ・・・ふえっ、うええ〜ん!」
 望は子供のように声を上げて泣き出してしまった。
 ・・・ど、どうしよ、泣いちゃった・・・
 栄一は困ってしまった。しかしこんなときでも、下半身は正直なもので、『前』が硬く膨れ上っていた。
「ご・・・ごめんなさい・・・私・・・出しちゃった・・・」
 泣きながら、望が謝る。
「お願い・・・誰にも言わないで・・・こんなこと・・・みんなに知られたら・・・水泳どころか、学校にも行けなくなっちゃう・・・」
「えっ?が、学校に行けないって?な、なんのこと?それ」
 栄一はたどたどしく答える。
「だって・・・栄一くんに・・・おしっこ・・・」
「おしっこ?そんなの知らないよ。泳いできたから、濡れててあたりまえじゃないか」
 ・・・あ・・・私に恥かかせないために・・・わざと・・・
「ありがとう・・・栄一くん・・・やさしいね・・・もう海に飛び込んで死ぬしかないって思っちゃった・・・」
 望は眼に涙をためながら、微笑んだ。
「そんな・・・死ぬだなんて・・・」
「だって・・・好きな男の子にあんなことしちゃったもん・・・」
「え?好きだって?」
 栄一が驚いたように言う。望の顔が真っ赤に染まる。
「好きって・・・俺のことを?」
 望は真っ赤になりながらうなづいた。
「清川さん・・・いや、望・・・俺といっしょにシドニーを・・・世界を目指そう!」
「え・・・じゃ、じゃあ・・・」
「それが返事」
「うれしいっ!」
 望は栄一に抱きついて泣いた。栄一はぎゅっと望を抱きしめた。
「なあ・・・望・・・早速だけど、キスしていい?」
「うん・・・キスして・・・」
 二人は唇を重ねると、よだれを垂らしあいながら、舌を絡め、吸いあった。
「さっき、胸が当たって気持ちよかったな・・・」
「じゃあ・・・さわる?」
「うん・・・」
 栄一は望の胸をやさしくなでた。水着ごしにゴムのような感触が伝わってくる。二人は自分の下半身が熱くなってくるのを感じていた。
「水着、ぬがしていい?」
「うん、いいよ・・・」
 栄一は望の水着をはぎ取り始めた。セパレート水着の上を取ると、形のいい胸が現れた。
「胸・・・小さいからやだな・・・」
「そんなことないよ、きれいだよ」
「えっ、恥ずかしい・・・でも・・・うれしいな」
「下も・・・取っていい?」
「うん・・・」
 水着の下をサッと抜き取った。
「望・・・まるで人魚姫だ・・・」
「やだ・・・変なお世辞言わないで・・・」
丸裸になった望が照れながら言う。
「すごいセクシー・・・」
「ばか・・・セクシーなわけないでしょ・・・胸小さいし、脚太いし」
 望は手で顔を覆っている。栄一は望の割れ目をなめ始めた。
「だめ、そんなとこなめちゃだめ!汚いよう」
「汚くなんかないよ、ちょっとしょっぱいけど」
「あ、また・・・出ちゃう・・・だめ、顔にかかっちゃう・・・あっ」
 チョロチョロと『聖水』が流れだした。栄一は『聖水』シャワーを顔に浴びている。
「望のおしっこシャワー、浴びちゃった・・・」
「やだ、言わないで・・・」
 望はしゃがみこんで背を向けると、顔を隠してしまった。小ぶりな形のいい尻が目だって見えた。
「望・・・顔見せてよ・・・」
「やだ・・・恥ずかしいよ・・・」
「じゃあ、俺も海パン脱ぐよ。望だけ裸なのはずるいからね」
 そう言うと、栄一は海パンを脱いだ。棒は大きく膨れ上っていた。
「わー、大きい・・・」
 振り向いた望は驚いたようだった。
「いいかい?」
「うん・・・」
 栄一は望の割れ目にゆっくりと棒を突きこんでいった。
「痛い!」
 焼けるような痛みに望は身体をよじらせる。
「やっぱりやめる?」
「ううん、やめ・・・ないで・・・がまん・・・する・・・」
 泣きながら痛みに耐える望が、愛しくてたまらない。
「嫌だったらすぐにやめるからね」
「ん・・・」
 栄一はゆっくりと腰を動かしはじめた。望は身体をよじらせて痛みに耐える。
「大丈夫?痛い?」
「痛いけど・・・気持ちいい・・・から・・・続けて」
 望の中を栄一の棒がかき回す。痛みはだんだん和らいでいた。
「あっ・・ああっ・・・あん・・・いい・・・」
「あっくうっ、はあっ、はあっ、ううっ」
 中はきつかった。激しい締め付けに負けてしまいそうになる。
「くう・・きついっ」
「ああっ・・・栄一くん・・・」
何度もキスをして間を持たせようとするが、もう限界だった。
「うっ・・・だめだ、もう出る・・・」
「あっ・・・私も・・・もう・・・」
 二人の身体に電流が走った。
「ああっ!!」
「ううっ!!」
 望が激しくけいれんすると同時に、栄一は液を放出させていた。
「好きだよ・・・」
「好き・・・」
二人は激しいキスを交した。
・ ・ ・ ・ ・
二人は裸のまま、洞穴のそばの岩場に座っていた。
「超高校級スイマーとHしちゃったんだなあ・・・そして彼氏になっちゃったんだなあ」
栄一がつぶやく。
「私だって・・・水泳選手の前に女の子だもん・・・おしゃれだってしてみたいし、男の子に興味あるし・・・ねえ、これからは女の子らしくするから!男言葉も使わない!どんなに怒ったって使わない!栄一くんの言うこと、なんでも聞く!髪伸ばせって言うなら伸ばす!だから、誰にも今日のこと言わないで!」
「くどいなあ、誰にも言わないよ。って、もう5回くらい言ってない?」
「だって・・・」
「よしよし、いい子いい子、これでいい?」
「えへへへ・・・」
栄一はそっと望の頭をなでた。望はうれしそうに栄一に寄りかかった。
・ ・ ・ ・
二人は海水浴場を後にした。すでに日は傾いている。
「ほんとありがとね、うれしかった・・・」
「俺も・・・」
二人はしっかり腕を組んで、駅に向かって歩いていく。
「あ、そうだ、あそこで買ってかなきゃな」
駅前の小さな薬屋を指差して栄一が言う。
「えっ?何買うの?どっか具合でも悪いの?」
「望のおむつだよ〜!」
「あ〜っ!ばか〜!!」
栄一の背中を拳で軽く叩きながら、望はキンキン声を上げる。
「おもらしする子はおむつしなさ〜い」
「ばかばかばか〜!いじわる〜っ!」
「一晩中のおしっこも吸収、もらしませ〜ん」
「ばかばか、栄一くんのばか〜っ!」
追っかけっこをしている二人を、落日が照らしていた。

おしまい



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