罪なる運命
 
少年は何も言わずベッドで少女を抱いている。二人はさっき自分達の想いを
遂げたばかりであった。少年はゆっくりと少女を抱きしめ、お互いのぬくもりだけを
目印に蒼い月光の中、自分達だけの世界へと落ちていった。
そこには誰もいない世界がある。そう、誰も・・・・・。

少年の身体には無数の傷がある。特に背中にある傷は大きいもので
少年はこの傷を少女に見せる事に戸惑いを感じていた。
この傷は・・・・僕だけのもの、僕が背負い、生きていく印のようなもの、
だから誰にも知られずに、いや知られたくない・・・
あの脂ぎった奴隷監督や面白半分で僕の背中に松明を押しつけた兵士達・・・
僕の背中は悲鳴をあげたが僕は・・・・涙ひとつ流す事は無かった。
もう、その時には僕の背中、いや、僕は罪を背負ったと思った。
どこかでこいつらが憎い。憎くて仕方が無い。だから殺してやろうと思った。
殺すのに別に理由は無い。ただ殴り倒し、トドメをさせばこいつらは動かなくなる。
理由?そんなものはあとからつくものだ。
そう思っていた。

「どうしたのですか・・・・?」僕は少女の天使のような優しい声で我に返った。
少女の瞳は僕だけをうつし、悲しげに見える僕の心を深く抉りこむ。
僕はこの少女の瞳をじっと見る事はできなかった。
少女はあまりにも美しく、そして可憐だった。僕とは住む世界が違う。
でも僕はこの少女を見初めた。いや、少女も僕を見初めたんだと思う。
だけど彼女は父親の反対を・・・・そう彼女の父親は金持ちだった。彼女は半分家を
捨てた形で
僕についていってくれた。僕達は・・・・しばらくして・・・・一つになった。
そうして・・・・・僕と身体を交わし、お互いの事をもっと知りたいと思うようにな
った。
だからこうして寝るときは一緒に寝ている。こうしていれば戦いの恐怖を忘れる事が
できる。
「・・・・・・・・・・。」僕は何も言わなかった。
「どうしたのですか・・・・もしかしたら私を連れていった事・・・怒っているので
すか?」
「いや・・・・・・・僕は・・・・幸せなのかと思ってね・・・。こうして戦っ
て・・・君も
傷がついて・・・それでも僕達は勇者を探し歩いている。君は・・・幸せなの
か・・?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「!!」僕は少女とキスをした。とても暖かく甘い。そうか・・・幸せなのか。
「・・・・・・・・・・・・。」僕は返事とばかりに少女をおもいっきり抱きしめ
た。
それが何を意味しているかわかったのか少女の頬が赤くなった。

僕と少女はキスを交わした。舌がお互いの口の中を行き来し唾液が往復する。
それでも僕達は止めなかった。僕達はじっとみつめあった。ただそれだけでも僕達は
分かってしまう。僕は少女の秘所を弄った。もうすでに少女は僕を受け入れている。
それでも
いやらしい音を立てている。
グチョ、グチョ・・・・・僕はわざと少女に聞かせてやる。少女は頬を赤らめながら
僕のを秘所が受け入れているにも関わらず愛液を溢れ出させた。
いつの頃か、僕と少女は涙を流していた。生きているという事、幸せと言う事に
僕達は涙を流していた。少女の過去も・・・・僕は知っている。自分の本当の両親が
誰かも知れず富豪の娘として生を受けた。だけど少女から醸し出される雰囲気は人を
遠ざけ結局一人でいる事が多くなってしまった。僕と同じように心を自分を否定する

になってしまうのは当たり前の事だった。でも僕と・・・少女は出会った。
それから・・・・僕は少女に愛を誓った。顔を赤らめた少女は僕の想いに応えた。
「うううう・・・・・・・んん・・・はあっ・・・。」少女の口から艶かしい声が聞
こえる。
そう僕にとってこの声はビロードのように天使のようにハミングしているかのような
声だ。
少女は僕の名前を呼んだ。
「私をじっと見てください・・・・・・私は貴方が思っているような・・・・高貴な
人ではありません・・・
私は・・・・貴方と同じ人なのですよ・・・・どこかで貴方を欲しがってい
る・・・・。ああっ・・・。」
僕は少女の二つの双丘を優しく揉み解す。そして・・・・・・・白い少女の身体と僕
の身体は
あっという間に赤味が混じっていく。
「僕は・・・・・狂ってしまいそうになる・・・君が欲しくて・・・・。」
「・・・・・・・・・狂っていいです・・・・私も狂って・・・・・・・・。」
僕達は無言で抱き合った。それから・・・・・僕達は狂わんばかりに愛し合った。
何度も何度も僕は少女の中に熱い想いを注ぎ込んだ。何回少女は天使の声をあげただ
ろう。
それでも僕達は止める事は無かった。その中で僕達は涙を流していた。
そして・・・・・僕達は・・・・・・。僕は少女の名前を叫んでいた。
少女はそれに応えるかのように強く抱きしめた。
「はあ、はあ、はあ・・・・駄目・・・・・でも・・・・・・・。」
「僕は・・・・・・・・・・・・・・怖いんだ・・・・・・でも・・・・・・この傷
が・・・・・
運命が・・・・・・・・・・・・。」
僕は思っていたことを口にしてしまった。運命という重責を君に背負わせたくないと
いう
気持ちから・・・・。
「はあ、はあ・・・・・・・あはああああ・・・・・・・それなら私も背負いま
す・・・・貴方と一緒なら・・・・
死ぬ事だって・・・・・一緒に・・・・なら・・・・・・・・。」
「くうう・・・・はああ、はあ・・・・・・僕と一緒に・・・・・・。」
「私は・・・・・・・・・・貴方の物だから・・・・・・私も貴方の罪を背負って生
きていきます・・・・・
だから・・・・・・・・・私だけを見てください・・・・・・・・ずっと貴方の罪を
背負います・・・・・ああっ・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・ありがとう・・・・・・・。」僕はふとそんな事を
漏らしていた。
「はあああああ・・・・・・・・・もう駄目・・・・・・・はああああああ・・・あ
ああああああああ・・・。」
少女の膣が痙攣をはじめ、ずっと入っていた僕のを激しく絞り込もうとしている。
僕も分かっている。僕は少女をキスを交わした。
「うううう・・・・・・うううん・・・・・うううううううううう・・・・・。」お
互い舌を絡ませ
熱い吐息がもれる。それでもキスを交わしつづけていた。
「ううううううう・・・・・・・ふくうくううううう・・・・・・・。」
「ふううううううううう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
そして・・・・・・・・・・・・
「ううううううううううううううう・・・・・・・!!!!!!!」
「くううううくくくうううううううううう・・・・・・・・・!!!!!。」僕は絶
頂に達しながら少女の膣へ
おもっきり注ぎ込んだ。熱いものが少女のお腹を満たしていく。
僕達はキスを交わしたままゆっくりと離れた。口にはお互いの唾液が白い線となって
いた。
それでも僕達は繋がったままでいる。そうしていたいから。
お互いの涙はゆっくりと流れ僕の頬を濡らした。
「怖かった・・・・・?」
「ううん・・・・・私は幸せです・・・・・だって私達ずっと一緒ですもの、死ぬと
きも・・・。」
「僕は・・・・・一人じゃなかったんだな・・・・ずっと君がいてくれる・・・・。
どんな時でも・・・。」
「そうです・・・・・私一人じゃありませんよ。まだ見ぬ私達の赤ちゃんも・・・・
きっと
貴方を見ていてくれます・・・だから・・・・・ね。」
「・・・・・・・・・・そうだな・・・・僕は・・・・・きっと・・・・・・運命と
いう罪から・・・・。」
「ふふふふ・・・・・。」僕は少女の髪の香りを嗅いだ。
「良い香りがする・・・・・・僕は・・・・・ふふふ・・・・。」二人から笑みがこ
ぼれた。
「笑うと可愛いんですね。」少女は僕の名前を呼んだ。そんな僕は少女を
優しく抱きしめた。少女の髪からこぼれる甘い香りを嗅ぎながら
僕達はゆっくりと眠りに落ちていった。
そう白薔薇の甘き香りが、僕の心を解かしたように・・・・・。
(終わり)



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