宴
-みんなの未来は光に満ちているか・第三章『ひとときの宴』より-
みんなが泣いている。
浩之は泣いてこそいないが、うつむいたまま顔を上げようとはしない。
来栖川グループのまさかの崩壊。
生活費の援助がなくなった。来栖川の家が用意してくれた屋敷も出なければならなくなった。浩之の家に移った藤田家の、一家総出のバイトの日々が始まった。
毎晩の習慣だった、夜の『お勤め』もぐっと我慢した。クタクタになって帰ってくるみんなの身体を気遣えばこそ・・・のはずだった。
それなのになんだ。
我慢して我慢して、何かいいことがあったか。結局ストレスがたまっただけ、思いやりがなくなっただけじゃないか。みんなをどなり散らして、綾香と智子、二人とケンカをして家出に追い込んでしまった。しかも、みんなを泣かせてしまった。なんてことだ。
みんなの嗚咽の中、浩之は黙ってうつむいていた・・・。
○ ○ ○
「俺も悪かった。冷静さをなくしてたのは確かだ。それに、バイトにかまけてみんなのことをちゃんと見てやれなかった。それは謝る、すまなかった」
冷静になった浩之が真摯な態度で謝る。
「ううん、浩之ちゃんは悪くないよ。わたしたちがいけないんだよ。・・・ごめんなさい、わかってあげられなくて」
「・・・浩之さん、ごめんなさい」
「ヒロユキ、ゴメンナサイ・・・」
「ごめんなさい、先輩」
「藤田くん、ごめんなさい」
みんな、口々に謝った。
「やっとみんな、冷静になれたな」
「うん、みんなストレスたまって、冷静じゃなくなってたんだよね。ねえ浩之ちゃん、これからはもう、一人で抱え込まないでね。それから、みんなもね。わたしももう、一人で抱え込むのやめるから。浩之ちゃん一人じゃないし、みんな一人じゃないもん」
「わかった。もう、無意味な我慢は終わりだ。じゃあ・・・さっそくだけど、いいな、みんな」
みんな大きくうなずいていた。
○ ○ ○
みんな、生まれたままの姿になっていた。
「浩之ちゃん、もう我慢しなくていいんだよ・・・わたしたちだって、もう我慢できないよ・・・」
「ヒロユキ・・・うんと気持ちよくなろうネ・・・」
「大好き・・・藤田くん・・・」
「藤田先輩・・・好きです・・・」
「藤田さん・・・」
「浩之さん・・・好きですぅ・・・」
「・・・浩之さん・・・愛してます・・・」
「浩之さん・・・」
浩之は、一人一人と激しくキスを交わす。よだれを流し、舌を絡め、吸いあった。
久々の、『宴』の始まりだった。
○ ○ ○
「さあ、誰からいこうか?」
浩之がみんなに呼びかける。
「わたし、一番最後でいいよ・・・」
理緒が言った。
「いいえ、わたしが最後になります・・・」
これは葵。
「アタシが最後でいいヨ・・・」
「・・・いえ・・・わたしが・・・」
「あーわかったわかった、きりがねえよ」
浩之が苦笑しながら止めた。
「ねえ・・・それなら浩之ちゃんが指名して。みんな、それでどう?」
あかりの提案に、みんな賛成した。
「よし・・・じゃあ最初は・・・」
みんな浩之に注目する。
「・・・理緒ちゃんだ」
「えっ、わたし?で、でも・・・」
理緒は驚きと戸惑いを隠せない。
「いいからいいから」
「でも・・・」
「ほらほら、ヒロユキがご指名だヨ」
レミィに押し出されるように、理緒は前に出た。
「ごめんね・・・藤田くん・・・わたし・・・逃げようとした・・・ごめんね・・・」
浩之に抱きしめられたまま、理緒は泣き出してしまった。
「理緒ちゃん・・・もういいんだ、いいんだよ」
浩之はそっと理緒にキスをする。
「藤田くん・・・ああっ・・・」
さわさわ・・・さわさわ・・・すりり・・・すりすり・・・
「あっ・・・ああっ・・・あうん・・・」
小振りな、というよりほとんど膨らみがない理緒の胸を浩之は優しく愛撫する。
ずぷっ・・・ずぷぷぷっ・・・じゅぽぽぽぽっ・・・・
「んあああああっ!!」
しばらく愛撫されたあと、向い合わせに抱きしめられたまま貫かれた。
「何も考えないで、今は気持ちよくなろうな・・・」
「うん・・・」
理緒はうなずくと、腰を上下に動かし始めた。
「ううっ、いい、いいぞ・・・すごくいいぞ・・・」
「はぁぁん・・・わたしも・・・あんっ・・・すごく・・・気持ちいい・・・」
ぐちゅっ・・・ぐちゅっ・・・ぐちゅうう・・・
久しぶりの交わり・・・なんて気持ちがいいだろう。
「いい、いいよお・・・いい・・・すごくいい・・・あああん!もう・・・だめ、だめええ!」
「理緒ちゃん、もういきそうか?」
「う、うん、いく・・・いくう、ああっ、だめ、もう・・・いっちゃう!ああああっ!」
身体を大きく跳ねさせて理緒は達した。
「・・・浩之さん・・・わたし・・・ごめ・・・んんっ・・・ふう・・・」
浩之は、自分の唇で芹香の唇をふさいだ。
「『ごめん』はなしだ」
「・・・浩之さん・・・あっ・・・」
芹香の頭をそっとなでる。
「ほら、悲しみが消えてなくなる魔法だよ・・・」
なでなで・・・なでなで・・・
その大きい手の温もりに、芹香は身をゆだねている。手の温かさが、心に染み渡っていく。
「じゃあ今度はこっちだ」
「・・・あっ・・・」
ふにゅっ・・・ふにゅふにゅっ・・・
豊かな二つの胸を愛撫する。揉まれて吸われて、乳首は堅く尖った。
「・・・もっと強く・・・して・・・」
「よし、もっと・・・」
ぐにゅっ!ぐにゅう・・・ぎにゅっ・・・ぎにゅっ!
「・・・あうん!」
少し痛い刺激に、芹香は思わず喘ぎ声を上げる。二つの丘が浩之の手の中で形を変えて、揺れ、たわみ、動く。
「それじゃ・・・最高に気持ちよくなる魔法を使おうな」
「・・・はい・・・」
芹香は顔を赤らめて脚を開いた。泉はもう、透明の液体で溢れかえっていた。
「いくぞ・・・」
ずぽぽぽぽぽっ!!
「・・・・・・!!」
一気に奥まで貫かれ、芹香は声にならない叫び声を上げた。
葵を後ろから抱きかかえたまま、浩之は突き上げ続ける。
「ううっ、いい、いいぞ・・・」
「あ、ああああっ・・・いやあっ・・・あっ、だめ、で、出ちゃう・・・」
しゃあああ・・・
吹き出した生暖かい水が浩之の太ももを濡らす。潮の匂いが鼻をついた。
「ご、ごめんなさい・・・わたし・・・」
葵は泣きべそをかいている。
「かわいいぞ、葵ちゃん・・・」
浩之は優しく葵にキスをした。かすかに塩の味がした。
「シーツ汚しちゃって・・・わたしって・・・最低ですよね・・・」
小さな『地図』が、シーツにできていた。
「バカ言うなよ、最低だなんて。こんなの、洗えばいいじゃねえか」
「先輩・・・」
今度は葵の方から唇を重ねてきた。
「よし、じゃ続きだ」
「はい・・・ああああっ!」
ずぷぷぷぷっ!
再び貫かれる。
「あっ、ああっ、ああん・・・先輩、いい、いいです!すごくいい・・・」
浩之の膝の上で、葵の身体が跳ねる。葵は腰をひねって、もっと刺激を得ようとする。
「ああ・・・もう・・・わたし・・・んあああっ・・・」
ぐちゅちゅっ・・・ぐちゅっ・・・ぐちゅう・・・
早くも葵は達そうとしていた。
「ああっ、あん、ああっ、ふあっ、あっ・・・もう・・・ふああっ・・・わ、わたし・・・もう・・・だめ・・・ああああっ!」
達すると同時に、葵の中に残っていた生暖かい水が再び流れ出した。水は浩之の脚を伝わり、シーツに染み込んでいった。
「ふぁぁン・・・うン・・・ヒロユキ・・・おいしい?」
「はむっ・・・ちゅっちゅっ・・・ああ、おいしいぞ・・・レミィのオッパイ・・・」
「ああン・・・ヒロユキ・・・赤ちゃんみたいだネ・・・あン!」
乳首に歯を立てられて、レミィはのけぞった。すると横からあかりが、
「ねえ、左のオッパイ・・・吸っていい?」
言うが早いが、 レミィの左胸に吸い付いた。
「ン・・・あン・・・アカリも赤ちゃんみたい・・・ねえ、みんなもチュウチュウやろうヨ・・・」
レミィが言った。
「ん・・・ちゅちゅっ・・・」
「ふ・・・ちゅうっ・・・」
芹香の右胸に理緒が、左胸に葵が吸い付いた。セリオの右胸にマルチが、左胸に琴音が吸い付いた。
ちゅうちゅう・・・ちゅちゅっ・・・ちゅっちゅっ・・・ちゅるっ・・・ちゅうう・・・
吸い上げる音が部屋に響く。
「・・・ん・・・んん・・・」
「あっ・・・ああっ・・・マルチさん・・・琴音さん・・・」
芹香とセリオは恍惚とした表情で、快感に身を任せていた。
「そろそろいいか?」
浩之が言う。
「ウン・・・んああああッ!!」
ずっぷぷぷぷぷっ!
あかりが左胸に吸い付いたまま、レミィは貫かれた。胸と下半身、二つの刺激に耐えきれるはずもなく、あっという間に達してしまった。
「セリオ・・・」
「浩之さん・・・んん、ふ、ううん・・・んん・・・」
びちゃびちゃ・・・くちゅ・・・ぴちゃっ・・・ちゅぷちゅぷっ・・・
達しそうになるたび、キスを仕掛けあって持たせようとする。たっぷりと舌を絡めて唾を交換しあう。
「俺・・・もう・・・」
「わ、わたしもです・・・」
二人の腰の動きが激しくなる。絶頂は近い。
じゅぷぷぷっ、じゅぷっ・・・じゅぶぶぶぶっ・・・じゅぶぶぶぶぶっ!!
「ああっ、ああ・・・・あああああーっ!!」
「んくうっ!」
素早く棒を抜くとセリオの顔面、胸、腹にむかって放出した。
「浩之さん・・・」
「ん?なんだ?」
「どうして・・・中で・・・出さないんですか?わたしには『危険日』なんてないのに・・・」
セリオがためらいがちに聞いた。
「どうしてかって?セリオ一人だけ中出しじゃ、みんなに不公平だろ?あ、マルチを入れたら二人か」
「・・・!そうですよね、わたしったら・・・自分勝手なことを・・・」
「いいじゃないですか、セリオさんとマルチちゃんなら」
遮るように琴音が言った。
「だって、二人は子供を作れな・・・・・・あっ!」
言いかけて、ハッとなった。
「ごめんなさい!わたし、なんてひどいことを・・・ごめんなさい・・・わたし・・・」
琴音は泣きながら謝った。
「そんな、いいんですよ・・・」
「琴音さんって、優しいですね。わたし、うれしいです」
セリオとマルチが優しくなぐさめた。
「ごめんなさい・・・マルチちゃん、セリオさん」
「琴音さん・・・」
セリオは琴音の頬にそっとキスをした。マルチも、反対側の頬にキスをした。涙を浮かべながらも微笑んだ琴音は、二人にキスを返した。
浩之は四つん這いになった琴音を、後ろから貫いている。
「ああっ・・・藤田さん・・・藤田さぁん・・・ああん・・・ふあっ!」
ずちゅっ・・・ぐちゅっ・・・ぎちゅちゅっ・・・じゅぷぷぷっ・・・
「すげーぞ・・・琴音ちゃんの中、熱くてすげー気持ちいいぞ・・・」
「はああん・・・わたし・・・わたしも・・・気持ちいい・・・あああん!」
琴音も前後左右に、腰を動かしだした。小振りな尻が揺れ動く。
「もう・・・いっちゃう・・・いっちゃう!・・・あっ・・・ああああっ!!」
琴音は達した後、シーツの上に倒れこんだ。
「・・・・・・?どうした?琴音ちゃん」
シーツに顔を伏せたまま、動こうとしない。
「琴音ちゃん・・・?」
「・・・ううっ・・・ぐすっ・・・」
琴音が泣いている。
「ごめんなさい・・・ごめん・・・なさい・・・ぐすっ・・・」
「どうしたんだよ・・・?」
「わたしって・・・この騒ぎで・・・何もできなくて・・・それに・・・ひどいことを・・・マルチちゃんとセリオさんに・・・」
「もういいんだよ・・・もう何も言うな・・・琴音ちゃん・・・」
浩之は琴音を、被いかぶさるように抱きしめた。
「藤田さん・・・」
起き上がった琴音は、浩之とそっとキスをした。
「わたし・・・バイトを追い出されてばかりで・・・ほんとに・・・何から何まで役立たずで・・・」
「それは違うぞ・・・マルチが家事をやってくれたから、みんな大助かりだったぞ・・・」
「ううっ・・・ひ、浩之さぁん・・・ぐすっ・・・うえええん・・・」
マルチは浩之の胸の中で泣いた。泣いている間、浩之はマルチの頭をずっとなで続けていた。
しばらく泣いた後、
「さあ、うーんと気持ちよくなろうな・・・」
「はいぃ・・・」
二人はそっとキスをした。
「あっ・・・あうん・・・はん!・・・ああっ!」
ぴちゃぴちゃ・・・さわさわ・・・ぴちゃっ・・・さわさわ・・・
身体中を愛撫され、なめ回される。
「ここは・・・どうかな?」
「え・・・?あうん!」
浩之はマルチの耳カバーを外すと、あらわになった耳を軽く噛んだ。
こりっ!
「あうっ、ふえっ・・・いい、いいですぅ・・・ひゃん!・・・ああん!」
軽くくすぐったり、息を吹きかけたりして耳を刺激する。その度にマルチは大きく身体をのけぞらせて反応する。
「浩之さぁん・・・わたし・・・もう・・・我慢できませぇん・・・」
マルチは目を潤ませ、息をはずませながら言う。
「俺に何をしてほしいのかなあー?」
浩之は少し意地悪っぽく言った。
「・・・お・・・お願いしますぅ・・・マルチの中を・・・浩之さんのおち・・・ち・・・でいっぱいにしてくださぁい・・・」
「はい、よくできました。じゃあ、いくぞ・・・」
くちゅっ、くちゅっ・・・ずぽぽぽぽぽっ!!
「ん・・・んん・・・んああああ!」
浩之は二、三度、マルチの秘部を棒でくすぐると、一気に中まで突き入れた。
「あっ・・・あっ・・・あああっ・・・はああああっ!!」
一分と持たず、マルチは果てた。
あかりが浩之の上にまたがっている。
「あっ・・・ふあっ・・・いい、浩之ちゃん・・・いいよお・・・」
じゅぶっ・・・じゅぶっ・・・じゅばばっ・・・
「・・・ねえ、浩之ちゃんはどう?・・・気持ちいい?・・・あうん!」
「ああ、すっげー気持ちいいぞ」
ぐちょっ・・・ぐちょっ・・・ぐちょっ・・・ぐちょちょっ・・・
「ああっ、あっ・・・あっ、ああん・・・あっ、ああっ」
浩之が下から突き上げる。あかりは腰を上げる。浩之はまた下から突き上げる。あかりは腰を下ろす。その度に激しく秘部がこすれあう。
ずっ・・・ずずっ・・・ずううん・・・ずちゅっ・・・ぐちゅちゅっ・・・
「いい、いいよ・・・すごくいい・・・ああん!」
次第に腰を上下させるスピードが上がってくる。そろそろ限界が近いのだろう。
「ああっ、わたし・・・もう・・・だめ、いっちゃう・・・」
「いいぞ・・・思いきりいって」
あかりの目の前が霞んでくる。
「ああっ、あああっ・・・ああああっ!!」
頭部を激しく前後させて、あかりは達した。
「・・・・・・ねえ、浩之ちゃん・・・」
いつの間にか、あかりの目から涙が流れている。
「ほんとにごめんね、気づいてあげられなくて・・・ぐすっ・・・ぐすっ・・・」
「あーもう、みんなごめん、ごめんって・・・ほんとにしょうがねえなー・・・」
笑うしかない浩之だった。
○ ○ ○
『宴』はさらに続いた。
浩之は全身をみんなになめさせた。ピチャピチャと、八人の舌の音のハーモニーが響く。たちまち、みんなの唾で身体中ベトベトになった。
「ねえ、気持ちいい?」
あかりが聞いた。
「ああ、すっげー気持ちいいぞ・・・じゃあ、みんなでなめっこしようか」
九人入り乱れて、身体をなめ合った。今度は舌の音に混ざって、喘ぎ声が淫靡なハーモニーを奏でた。
『オナニー大会』をやった。浩之のオナニーを見ながら、みんながオナニーをするのだ。先に達した順に、浩之と『二回戦』をする。
「あっ・・・ふあっ・・・ううん・・・」
「あん・・・ああっ・・・ふううん・・・いい・・・」
「・・・ううん・・・あっ・・・あああ・・・あん・・・」
みんなが自分を『餌』にオナニーをしている・・・それだけで達しそうになるのを、浩之はぐっと堪えた。
「ああっ・・・いいっ・・・はあ・・・はあ・・・」
「うあん・・・あうっ・・・あああ・・・」
一心不乱に、みんなは指を動かした。自分は後回しでいいなんて、もう無意味な遠慮は捨てた。
「あっ・・・もう・・・もう・・・だめですぅ・・・いっちゃいますぅ・・・あああああっ!!」
一位はマルチだった。今度は30秒も持たなかった。二位は琴音、三位は葵。以下、芹香、あかり、理緒、レミィ、セリオと続いた。
結局、浩之が達したのは、セリオが達した一分後だった。
「わあ・・・藤田さん・・・すごい・・・もうこんなに・・・」
隆々と棒がそそりたっているのを見て、琴音が感嘆したように言う。
「今まで我慢してたからな。あれくらいじゃ終わらねえよ」
「ふふっ、浩之ちゃんったら・・・わたしたちだってまだまだだよ・・・」
そして・・・『二回戦』が始まった。
「好きだ、大好きだぞ・・・」
「浩之さぁん・・・好き、好きですぅ」
「藤田さん・・・あ・・・愛してます・・・」
「藤田先輩・・・大好きです・・・」
「・・・浩之さん・・・ふぁぁ・・・大好き・・・」
「浩之ちゃん・・・好き・・・大好きだよ・・・」
「好き・・・大好き・・・藤田くん・・・」
「ヒロユキ・・・アアッ・・・愛してるヨ・・・」
「浩之さん・・・大好きです・・・」
たとえひとときの快楽でも、これから来るであろう苦難を乗り越えるための活力となるのなら・・・彼、彼女らは激しく求め合った。求め合い、むさぼり合い、愛し合った。
彼、彼女らは、次第に身も心も満たされていくのを感じていた。冷えた心があたたまっていく。傷ついた心が癒えていく。そして、互いに愛する気持ちが伝わっていく・・・。
さらに夜が更けて、日付けが変わるまで、居間から甘い声が途切れることはなかった・・・。
(みんなの未来は光に満ちているか・第四章『取るべき道は?』につづく)
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